ふれあい広場  2019 
 かまくらある記 11
№123

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「伊豆急全線ウオーク」
を完歩して 
 会員: 市川靖子

 伊豆急行の伊東駅から下田駅迄伊豆急沿線のハイキングコース73.7kmを踏破した。毎年挑戦して、今年で5回目となる。
 ルールは、駅で入場券を購入し、次の駅までのハイキングコースが書かれた地図に沿って歩く。次の駅に着いたら、前の駅で買った入場券にスタンプを押してもらい、オリジナルバッジをもらう。駅は15個あり下田駅で完歩すると、「完歩賞」としてバッジ15個を収納する額とフェイスタオルをくれる。今回は全行程を4区間に分けて歩いた。

 2018年9月23日(日)伊東駅から伊豆高原駅まで 20.4km 所要時間 8時間  38248歩伊東駅をスタート。
 先ず、駅前のお店で“揚げまんじゅう”を買う。毎年これを途中で食べるのが恒例となった。
 これが実にウマイ! 街中を歩くが間もなく上り坂が続く。川奈から富戸辺りは特に急な登りが数時間も続き、夏の名残りの湿気と暑さに汗ビッショリ。海沿いの道に出ると、涼しい風に後押しされて快調に歩を進めた。

 城ケ崎近くではヒガンバナが咲き乱れ、お花を眺めながら一休み。伊豆高原駅に16時20分着。区間賞のバッジをもらい、駅近くの温泉「高原の湯」で汗を流した。
  夕食は「うまいもん処」で漁師めしを食べ、帰宅。夜10時10分着。
山道はアップダウンが多く距離も長くすっかり疲れた。お陰で、右足の小指が水ぶくれ、それに血が混じって血ぶくれとなって腫れ上がってしまった。筋肉痛は数日続いた。ちょっとやりすぎたかな? 

 2019年4月13日(土)伊豆高原駅から片瀬白田駅まで 16.6km 所要時間 6時間 27973歩うららかな春。
 青い空。遠くに見える山々の緑。所々に黄緑色が混ざりまさに「山笑う」景色だ。景色はよいが、道は登りが多くてキツイ。ウグイスが行く先々で鳴いている。「ホ~~~キケチョ」「ホ~~~コッチョコ~イ」静岡弁で美しく鳴いていた。山道を進むと道沿いに満開の・・さくら、サクラ、桜・・が咲き誇り、時に風が吹くと、花びらが雪が舞う如くヒラヒラと散って思わず足を止めて見とれていた。伊豆には河津桜だけでなく山桜がこんなに沢山咲いているとは意外だった。

 大川駅前のお店で「サザエ最中」を買って食べる。あんこがたっぷり入っていて上品な甘さ。疲れが吹っ飛んだ。北川駅は無人駅だがコースに入っているので、立ち寄らねばならない。その先は急なアップダウンがあり熱川まで山越えが続きキツカッタ。
 
尼さんとお母様
 片瀬白田駅からのコース沿いにあるお寺、東泉院に立ち寄り尼さん(金田祥道さん)に会う。数年前ここを通った時、お庭を掃いていた尼さんに声をかけたら、本堂に案内してお話をして下さった。そのご縁から毎年立ち寄ることになり、今では前もって電話をすると私達を待っていて下さるのだ。今回もお母様と尼さんが待っていて下さり、大喜びで迎えて下さった。いろいろと話はつきない。帰り際に特製のみかんの缶ジュースを5個も頂いた。仏様のお導きかしら?このご縁をいつまでも大切にしたいと思う。来年の再会を約束してお別れした。熱川泊。金目ダイ、あわび等、海の幸を頂きながらのビールの一杯は最高!!!・・・生きていてよかった!

 4月14日(日) 片瀬白田駅から河津駅まで 16.8km 所要時間 8時間 30175歩片瀬白田駅を午前8時40分出発。
 昨日尼さんにお会いした東泉院脇の山道を登る。これが急な上り坂でハーハー息が続かない。
すると、後ろから来たおじさんが話しかけてきた。私達と同じく毎年「伊豆急全線ウオーク」をやっているとか。
「数年前、胃がんに罹って一週間入院してね。退院して三日目にこのウオークに出たらかみさんがビックリしてさ。「もう止めて」って言われたけど止めなかったんだ。そのお陰で再発もなく今はすっかり元気になって医者が驚いているよ。ウオークは最高だね!」
 為になるお話を伺いながら歩いて、長い急坂を登り切った。みかんが鈴なりの畑が続く。やっと車道に出ると、今度は長い急な下り坂となり、海岸沿いを歩いて伊豆稲取駅着。
 
 駅前から再び急な登りが続き山神社を目指す。去年、道を間違えて住宅地に入り込み、はずれに建つお家で山神社へ行く道を尋ねた。奥さんは私達の事情を知り汗ビッショリの娘と私を見て、氷水を一杯ご馳走してくれた。生き返る思いで飲み干した。お礼にチョコレートを差し出すと「あなた達はこれからも歩くんでしょう。また、道に迷うかもしれないから持っていた方がいいわよ。もしまた迷ったらここに戻ってらっしゃい。」「ご親切に有難うございます。」でもね、もう迷いませんから。

 幸い、山神社はすぐだった。そこで、今年は「鳩サブレ」を持ってそのお宅を訪ねた。奥さんは外出中だったが、旦那さんが出てきて喜んでくれ、ミカンを二個下さった。山神社でそのミカンを食べて一休みした。その先はアップダウンの繰り返しが3回もあり4回目の登りは長く、それこそアップアップだった。

 そして下り坂となり車道沿いを歩く。いつも立ち寄る「さくら亭」で今年も自然薯そばを食べる。今年は桜えびが不漁だそうで、桜えびのテンプラが食べられず残念だった。河津駅16時25分着。

 5月18日(土) 河津駅から下田駅まで 19.9km 所要時間 7時間 32122歩河津駅を午前9時30分出発。
 次の稲梓駅までは山越えとなり急な登り下りがあり大変だ。山越えが終わると平地になり田植えのすんだ田んぼが広がるのどかな田園風景の中を歩く。
 
 しかし、要注意!道の先に太くて、長~いヒモが・・?なんだろう?近づいてみると、「キャ~ヘビだ!」踏まないでよかった。ヘビはニョロニョロと草むらに帰って行った。草むらではマムシ草があちこちでニュウ~ッと首をもたげて周囲を見回していた。
 
 
蓮台寺駅を通り下田駅でゴール。
バンザァ~イ!!!完歩賞で15個のバッジを入れる額と記念のタオルを頂いた。
その夜は温泉につかりビールでカンパァ~イ!
  伊豆の山越えは大変だが苦労が多い程その達成感は大きい。いつ行っても四季折々の風景が楽しめ、温泉で疲れを癒し、新鮮な海の幸を味わい、人情ある人々と出会った。その出会いをこれからも大切にしたいと思う。次回のコースはどうか? 今から楽しみにしている。
  (完)