ふれあい広場  2019 
 かまくらある記 5
№117

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「イタリアの小さな街を訪ねて」 
その1
 会員: 市川 靖子

 チヴィタ・デ・バーニョレッジョの旅

 これまでにイタリアは2回訪れたが、いずれも有名な観光地だったので、
今回はあまり知られていない11個の珍しい小さな街とオルチャ渓谷を訪ねた
イタリアの国土は日本の0.8倍
世界遺産の数は世界一で、54件もある
ちなみに日本は22件 (H.30年現在)
今回訪れた11個の街の内9個とオルチャ渓谷は世界遺産である

 
≪チヴィタ・デ・バーニョレッジョ≫
今は「死にゆく町」「天空の町」とも呼ばれている2500年以上も前に築かれたという街
向かいの丘の展望台から眺めると、まるでジャングルの中に浮かぶ孤島のようだった
その縁はザックリと垂直にえぐられて崖がむきだしになっている
上にはビッシリと家がのっていた。そこへ行くには
手前の丘から谷に下り長さ300m以上もある一本の橋を上ってやっと街で唯一の出入口に着くのだが
とても大変だ。敵の侵入は丸見えで、十分に防御できる
街はお土産屋さんやレストランがあり観光客で一杯だが、道は狭くすぐに街はずれにきてしまう
街の周囲にある道を歩くとその縁まで垂直に削られていて恐ろしい
しかもそのすぐ脇に家が建っている
崩落は時間の問題だ。周囲の谷は時に雲や霧に覆われて街は天空に浮かんでいるように見えるそうだ
住民は流出し、現在は数世帯20人位しか住んでいない
こんな自然災害にさらされている街に足を踏み入れて貴重な体験だった

 
≪サン・ジミニャーノ≫
13世紀から14世紀にかけ通商の要路にあった宿場町
 
 宿場町として栄えた中世の面影を残す美しい塔の街
街中に大きな四角い塔があちこちに立っている
塔の高さは50m位。青い空に堂々とつきでる塔を下から見上げるとその大きさに圧倒される
貴族達が、富と権力の象徴として高い塔を競って邸宅に建て、敵が来ると石や熱湯を落としたそうだ
当時は72基あった塔も今は14基だけになったが、珍しい街の雰囲気だった

旧市街を散策 <立派な教会>
   
   
旧市街を散策
なぜか真ん中に井戸があり、その周囲にびっしりと建物が建っているラ・チステルナ広場
いろいろの物を売っているお店など、中世を残す街は落ち着いていた
カフェで一休み カフェマキアートを飲み
チョコののったパイを食べ・・・ウマイ! 幸せだなぁ!

 レジでお金を払って、
娘がイタリア語で「アリベデルチ(さようなら)」と言ったら
女性店員が「アリガトウ」と言ってくれた

そこで娘が折鶴を二個あげると「オ・リ・ガ・ミ!!!」と言って大喜び
娘の頬にキスしてくれた
イタリア語の挨拶一言からこんな交流ができるなんて・・・嬉しい出会いだった
中世を残す落ち着いた街
≪オルチア渓谷≫
 交易都市国家として栄えた街シエナが14世紀から15世紀にかけて開拓した丘陵地帯
緑色の円錐形の丘が次々に重なり合い隆起してどこまでも続いていた
その間には所々に糸杉が植えられ農地とは思えない緑色のうねりがあった
人の手によって作り出されたこの自然の美しさに感動した

次回掲載の 「イタリアの小さな街を訪ねて」 (その2)   を お待ち下さい